最近、Chint Powerの5MWh水冷式蓄電システムが上海の松江工場に設置されました。この蓄電システムの総容量は3.3MW/10MWhです。
Chint Power上海松江工場の電力負荷及び需要を全面的に分析したことにより、容量3.3MW/10MWhの蓄電システムを設計しました。また、690Vの二重巻線昇圧変圧器で10KVに昇圧した後、配電所の10KV母線に接続した方式です。
また、この工場の利用特性を考慮し、1クラスタ対1管理のストリング型PCSを採用し、集中型PCSのシステムに比べ、蓄電池クラスタ間のループ電流や蓄電池の一致性問題による放電量の損失が減少します。さらに、システムは稼働中に個々のクラスターをメンテナンスすることができ、メンテナンス中の放電量の損失を最小限に抑えます。
以前の空冷式蓄電システムと比べると、この水冷式蓄電システムは、インテリジェントな温度制御技術を採用しています。複数のルートが調整可能を持つ水冷パイプの設計により、Packレベルでのセル間の温度差を1.5℃未満、システムレベルでのセル間の温度差を2℃未満に抑えることができます。また、新型の絶縁熱伝導設計を採用し、熱交換効率を10%向上させています。これにより、システムの消費電力が20%削減され、蓄電システムのサイクル寿命が10%以上延びることで、全体のライフサイクルにおけるプロジェクト収益を大幅に向上させます。
この蓄電システムは、典型的なユーザー側のプロジェクトです。Chint Powerは、専門的な技術を用いて、このプロジェクトの実際のニーズに応じた完璧な蓄電システムソリューションを設計しました。これにより、プロジェクトの電力システムの安定性と信頼性が著しく向上し、エネルギー利用効率も向上しました。独自のエネルギー管理戦略を通じて、工場の負荷変化をリアルタイムに監視し、負荷変化曲線に基づいて上海市のピークとオフピークの時間帯に応じて蓄電システムの充放電戦略を調整します。これにより、ピークシフトとピークカットのメカニズムを最大限に活用し、Chint Power松江工場の電気料金の支出を効果的に削減するだけでなく、電力負荷も効果的に緩和します。
このプロジェクトで使用される水冷式蓄電システム「POWER BLOCK 2.0」は、高エネルギー密度、高性能、高安全性という三つのメリットがあります。このシステムはPCS昇圧コンテナと蓄電池コンテナで構成されます。標準の20フィートコンテナに5MWhを収容できます。これにより、設置が簡単でコストは削減されます。また、独自開発の12台の200kW PCS昇圧変圧器で構成される2.4MWの昇圧一体型SKIDを組み合わせることで、システム内の12クラスターのバッテリーを個別に管理できます。これにより、各バッテリークラスターが完全に充電または放電されることを確保し、複数のバッテリークラスターを並列接続することによるSOCの不一致問題を解決できます。
新エネルギー産業が急速に発展している現在、Chint Powerは蓄電システム技術分野での継続的な深化と成熟を武器に、この歴史的な発展機会を積極的に受け入れています。蓄電システム市場の好調な成長に応えるために、Chint Powerは科学技術革新を堅持し、より効率的で信頼性の高い蓄電システム製品とシステムソリューションの研究開発に力を入れ、それによって市場のますます多様化するニーズを満たすように努めています。